外壁塗装の工程ごとに使用される塗料は、違います。下塗り・中塗り・上塗りと3工程の塗装が
塗装工事の工程になります。それぞれ工程ごとに使用される塗料をここでは解説しています。
外壁塗装の下塗り
この下塗りが塗装工事では一番重要です。下塗りを行う理由は、中・上塗りの塗料の密着性を高める
為に行います。お家の外壁がサイディング、モルタルなどや外壁の状態などで下塗りに使用する
塗料を選択します。シーラー・フィラー・サーフェサーなどの呼び方があります。
外壁塗装の中・上塗り
下塗りが終わると中塗り・上塗りに入ります。通常、中塗りと上塗りの塗料は、同じ色の塗料を使用します。
ここがよく手抜き工事が行われる所です。よ~くみると中塗りと上塗りの違いが分かるの注意して
みてみるといいですよ。
現在、塗替え時よく使用される塗料は、シリコン樹脂塗料が主流です。
昔は、アクリル樹脂塗料などよく使用されていましたがシリコン樹脂塗料の
価格もリーズナブルになり耐久性面からもみてもシリコン樹脂塗料の方が
いいのでこちらが現在の主流です。
という事は、アクリル樹脂をススメテくる業者さんは、お断りする方がいいですね。
それぞれの耐久性・価格をみてみましょう。
アクリル樹脂塗料 | 耐久性約5年位 | 価格安い |
ウレタン樹脂塗料 | 耐久性8年位 | 価格やや安い |
シリコン樹脂塗料 | 耐久性約10年位 | 価格中くらい |
フッ素樹脂塗料 | 耐久性約15年位 | 価格高い |
価格面や耐久性面からみてもシリコン樹脂塗料が現在の塗替え材料の主流なのがわかりますね。
では、続いて『遮熱や断熱機能などを備えた特殊塗料をみていきましょう。
1・アステックペイント
100年住宅というキャッチフレーズの塗料です。このアステックペイントは、防水性が非常に
優れている塗料です。紫外線の強い、オーストラリアで生まれた外国の塗料です。
最近は、この塗料をおススメする業者さんも多くなってきています。
2・ガイナ塗料
このガイナ塗料は、遮断熱効果がある塗料です。こちらも最近では、TVや雑誌などで
取り上げられているので知っている方は、多いと思います。わずか1mmの断熱材
というキャッチフレーズで遮断熱効果に優れた塗料です。
こちらもアステックペイントと同じでおススメする業者さんが多いです。
3・スーパームキコート(TOTO)
こちらも最近、おススメする業者さんが多くなってきていますね。この塗料の特徴は、
対候性に優れ汚れが付きにくく無機なので燃えにくく難燃性に優れているなどです。
この塗料は、TOTOさんが出しているので加盟している所しか取扱いしていません。
この他にもたくさんの特殊塗料があります。しかし特殊塗料は、塗替え時の主流である
シリコン塗料に比べて特殊機能が付いているので単価がどれも高いです。
特殊塗料で塗り替えた方がいいのか?
お家の外壁や屋根をどの塗料を使用して塗り替えたらいいのか?業者さんがおススメする特殊塗料で塗り替えた
方が耐久性も伸びお得な感じもするけど金額が髙くて・・・
塗料を選択する事は、難しいですよね。
『次回の塗替えをできるだけ伸ばしたいから耐久性の長い塗料で・・・』
『夏場部屋が暑くて・・・遮熱塗料を使用して少しでも涼しくなるなら・・・』
『次回の塗替えの費用をできるだけ抑えたいから・・・』
などなどの理由で特殊塗料で塗替えも検討される方が多いです。しかしお家の事を考えると特殊塗料で
塗り替える事が決して最良の選択ではありません。
特殊塗料の耐久性は、だいたい15年位~と現在塗替え時の主流であるシリコン塗料よりも耐久性が長いです。
外壁や屋根をこの特殊塗料で塗り替えたとしてもほかの樋や水切り、手摺などの付帯部は、特殊塗料で
塗り替えたりはしません。という事は、屋根や外壁の塗料の耐久性が長く持ってもその他の付帯部が先に
劣化してしまいます。そうなるとお家自体によくなく補修費がまた掛かってきます。
また、外壁塗装の塗替え時期がなぜ10年くらいなのか?それは、塗料の耐久性にも関係しますが
お家を建てられてから10年位でメンテナンス点検を行う事が重要だからです。
お家を建てられてから長年、雨風から大切なお家を守ってくれた外回りの外壁や屋根、10年くらい経つと
どこか傷んでいるかもしれません。傷んでいたとしても軽症で済む可能性が10年位だと高いですが
それを塗替えの時期だけの事を考えて耐久性の長い特殊塗料で塗ると軽症で済んでいた物が重傷になる
可能性もあります。ですので一概に特殊塗料で塗り替えるのがベストではありません。
お家の状態や予算の事、次回の塗替えの事など全て考えて塗料を選択する事が重要です。
塗装工事は、各工程ごとに使用する塗料が違います。下塗りだけが重要なのかというと違いますし
中塗り・上塗りの塗料も重要です。お家の状態などをまずは、しっかりと診断・調査してもらい
その上でどの塗料で塗り替えたらいいのか最善のご提案をしてもらい業者の言いなりにならず
分からない事は、質問し納得されてから塗料を決定しましょう。
はじめて外壁塗装をお考えの方へ、正しい情報をまずは学びましょう
- 外壁塗装の塗替え時や価格・見積書のチェックポイント などがわかります
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