
『外壁塗装は10年でやらないといけない』や『10年ごとに外壁塗装をしないと』という話に本当にそうなの?と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?結論から言うと9割の方が15年~20年の間に外壁塗装をされる方多いです。
一般的に外壁塗装をする目安が10年と言われていますが外壁塗装の目安が10年と言われるのには、いくつか理由があります。実際に外壁材や塗料の寿命などの点から、このぐらいの時期に塗装してあげるのは多くのお家にとって良い判断ですが実際のところはどうなのでしょうか?外壁塗装の目安が10年と言われる理由や、正しいメンテナンス時期のチェックポイントを具体的に解説します。
目次
外壁塗装がなぜ10年と言われているの?
外壁塗装が10年といわれている理由はいくつかの理由があります。実際にそれぞれのお家によって必ず10年というわけではありませんがさまざまな事情から外壁塗装は10年と一般的に広まっています。まずはその理由をみてきましょう。
築10年すると外壁に目立った症状がでている事が多い
築10年すると外壁にひび割れ・継ぎ目の隙間・反り・浮きなどの劣化症状が出ていることが多くありまた新築時に使用されている塗料はアクリル塗料が多く使用されていることが多いからです。
外壁塗装に使用されている塗料の種類をまずはみていきましょう。
●アクリル塗料
耐用年数:約5年
施工費用相場:約1200~1800円/㎡
耐久性が低く耐用年数が短いため、新築時に使用されている場合が多くありましたが最近の戸建て住宅では外壁や屋根に使われることはなくなりました。
●ウレタン塗料
耐用年数:約8~10年
施工費用相場:約1800~2200円/㎡
あまり耐久性は高くありませんが、やや柔らかいため軽度のひび割れ(クラック)であれば塗膜が伸びて割れ目を塞ぐことから防水性に優れた塗料です。また鉄部の塗替えによく使用されています
●シリコン塗料
耐用年数:約10~15年
施工費用相場:約2200~2800円/㎡
耐久性が高く価格も高すぎないことから、現在戸建て住宅での外壁塗装に最も使われている塗料です。
●ラジカル塗料
耐用年数:約14~16年
施工費用相場:約3000~3500円/㎡
ラジカルという塗膜の劣化因子を抑制する最新塗料で、フッ素塗料よりも安くシリコン塗料よりも耐久性が高いことから注目されつつあり現在、外壁塗装に使用される塗料の主流になりつつあります。
●フッ素塗料
耐用年数:約15年
施工費用相場:約4200~4500円/㎡
最もハイグレードな樹脂を主成分とする塗料で、紫外線に強いため耐候性が高く10年以上の耐久年数を持つ塗料です。
●光触媒塗料
耐用年数:約18~20年
施工費用相場:約5000円/㎡
紫外線に反応して排気ガスなどの空気中の汚れを分解する力を持っており、雨で汚れが洗い流されるため外壁を常にきれいな状態にできる塗料とされています。
●無機塗料
耐用年数:約18年
施工費用相場:約5500円/㎡
紫外線で劣化しない無機質が配合された塗料です
●断熱・遮熱塗料
耐用年数:約7~10年
施工費用相場:約3800~4200円/㎡
断熱性能で暖かい空気を室内に留め、遮熱性能で熱い日差しを室内に入れないため一年通して過ごしやすく省エネ効果を持つ塗料と言われていますがひとそれぞれ感じる体感が違う為に効果に差が出ます
外壁塗装に使用される塗料には耐用年数のグレードがあり多くの新築はお家を建てる際に大工工事や内装工事・設備工事などそれぞれの費用を調整して一軒のお家に掛る金額を出しますがその中でも外壁に掛る費用はそれほど割り当てられていないため耐用年数の一番低いアクリル塗料で外壁を塗られていることが多くあります。
アクリル塗料は5年位するとチョーキング現象(手で外壁を触ると粉が付く)が発生してきまたコケやカビ。黒い雨汚れなどが外壁に付着して汚れてきます。ご自身でも見てわかるような症状があると、「そろそろ外壁塗装しないと」と考える人が増えるのがだいたい築10年すると気づく方が多いので10年と言われている理由です。
外壁塗装に使用される塗料の標準耐用年数が10年くらいだから
新築時に外壁に使用されている塗料はアクリル塗料が多いですがはじめての外壁塗装に使用される塗料の標準はシリコン塗料が一般的となっています。このシリコン塗料の耐用年数が約10年といわれているため次の外壁塗装をする時期の目安が10年後になるために10年と言われています。はじめての外壁塗装でどの塗料を使用して塗り替えを行うかで次の外壁塗装を行う時期が決まってきます。
ハウスメーカーの点検・保証が10年
ハウスメーカーの点検や新築時からの保証期間が10年間と設定されている傾向から住宅メーカー側から声を掛ける事が多いからという理由もあります。ハウスメーカーでは設備・点検保証などの時期で、築10年目、20年目など節目の点検がありそのとき一緒に「外壁もそろそろですね」という話をされる場合が多いので、塗装も10年スパンという考えが定着した理由でもあります。
外壁塗装みんなやってるのは何年?15年くらいからが圧倒的に多い!
外壁塗装を行う目安の時期が10年と言われている理由をご説明させて頂きましたが実際のところ外壁塗装を10年経ったから塗り替えをしないといけないのかというと約15年~20年ごろの間に外壁塗装を行っても特に問題が発生はしません。実際、弊社に外壁塗装のご依頼を頂く方の約9割が築15~20年の間に外壁塗装を行った方です。築10年経って特に問題がないしと思ってあと5年延ばしてからと思って15年~20年の間にされる方が多いのが理由です。
但し築10年でお家に重大な雨漏りなどの劣化症状が発生している場合は、早期に外壁塗装などのメンテナンスが必要になってきます。また築10年で一度外壁や屋根などの点検をし特にあと5年外壁塗装の時期を延ばしても問題がないかを専門家の方にみてもらうことをおススメ致します。
外壁にこの様な症状があれば早めの修繕を検討しましょう
10年で一度お家の外装を点検しもし以下の様な劣化症状があれば早めの修繕を行う事も検討してください。軽微な症状や重度の症状などの場合もあるので専門家に診断をしてもらい判断をする事が大切な事です。
外壁を手で触ると粉が付く(チョーキング現象)
外壁材を手で触ると粉や外壁の色などが付く症状をチョーキング現象といいます。この症状が発生すると外壁材を守っている塗料の寿命が来ており外壁材の耐水性が低下してきているので早期の外壁塗装が必要になります。
外壁屋根の色あせ
先程のチョーキング現象と同時に起こっている場合が多いのが外壁の色あせです。外壁の色あせが発生する原因は直射日光や紫外線の影響で色あせが発生し外壁に服などが当たると色が付いたりします。色あせも塗料側から寿命ですよというサインになっているので早めに外壁塗装をする必要性があります。また色あせは外壁だけに起こるのではなく屋根にも同じ症状が発生します。
外壁塗膜の膨れ
外壁に使用されている塗料が水膨れ状に膨れている場合は外壁材と塗料の間に水分を含んでいるので早期の外壁塗装が必要になってきます。塗料が水膨れ状に膨れる原因は施工不良やどこかしらから水分が廻り外壁材と塗料の間に廻ってしまっており外壁材の耐水性の低下に影響を及ぼす場合があります。
外壁屋根のひび割れ
モルタル外壁の場合によくみられる外壁のひび割れです。外壁にひび割れがあるとそこからお家の内部に水分が含みやすくなるので早めの修繕が必要になります。ひび割れが発生する原因は建物は常に肌で感じない程度に動いておりその動きにモルタル外壁は固い為に追尾できないのが原因でひび割れが起こるのが原因です。
屋根にも同じ様にひび割れや割れ・漆喰の欠落など劣化症状が発生します。屋根のひび割れなどの原因は鳥が物を落として割れてしまう・台風の影響・経年劣化で漆喰が剥がれているなどが原因です。
目地の剥がれ・ひび割れ
外壁材がサイディング外壁やALCなどパネルの外壁材の特徴である目地のシーリングまたはコーキングと言われている部分が剥がれやひび割れ・口の開き・青いビニールシート状のがみえているなどの劣化症状が発生している場合は水分の侵入口になってしまうので早めの修繕をし外壁塗装が必要な時期になっています。目地のシーリングやコーキングと言われている部分の口の開きや落下・青いビニールシート状みえているなどの劣化症状が起こる原因は長年の直性日光や紫外線の影響で劣化症状が発生してくるのが原因です。
コケの付着
外壁材にコケが付着する原因は湿気が籠りやすい場所であるためにコケが付着します。コケが付着するという事は水分を外壁材が含みやすい環境となっているので早めに外壁材の保護を行ってあげる事をおススメします。
上記の様な症状が外壁屋根材に発生していると築10年でも外壁屋根材に水分が含んでいる可能性などがありますので一度わが家の外壁屋根をチェックしてみてください。また症状が激しく出ている場合は外壁屋根塗装では修繕できない場合もありその場合は外壁屋根の貼り替えなど外壁屋根塗装よりも費用が掛かってくる場合があります。そうならない為に早期にわが家の外壁屋根塗装をする事がベストですのでご自身で判断せず必ず専門家の方に診断をしてもらいましょう。
まとめ
外壁塗装は10年ごとにと言われていますが15年~20年の間に外壁塗装をされる方が圧倒的に多いです。10年経ったけど特に問題がなさそうだし・・・もう少し経ってからと考えて15年~20年の間に外壁塗装をされる方が多いのが理由です。但し10年は早い、遅いの問題ではなく10年経ったらまずは外壁を専門家の方に診断してもらい特に問題がなければあと5年外壁塗装を延ばすこともできたりします。逆に10年でお家に重大な問題があれば早期の修繕も必要になってくる場合もあります。ですのでまずは10年経ったら専門家の方にお家の外壁診断をしてもらう様にしましょう。
私達、吉村建築設計の外壁塗装工事では『守り続け大切にしている事』があります。それは、この建築業界に入った時から父の仕事をずっとみてきていました。父は、工事が始まると毎日、現場に行き必ず自分の目で工事の状況や職人さんの監理、適切に工事が行われているかのチェックなどを必ず毎日、現場に行き確認していました。
そして、依頼をされたお客様は、きちんとチェックをしてみてくれているという事が何よりも安心できたというお声をお聞きさせて頂いた事があります。その父の姿をみて多くの事を学びました。
思い出いっぱい詰まったお家、そしてこれからもたくさんの思い出が増えていく大切なお家その大切なお家を長く持たせる為に外壁や屋根を塗り替えてキレイにしょうと思って検討した外壁塗装リフォーム。
どうして不安になりながらリフォームしないといけないのでしょうか!誰もが安心してリフォームしたいはずです!安心して宝塚市の地域の皆さんが外壁塗装リフォームをし大切なお家を長持ちさせる為に私達は『毎日現場に行きしっかりと専門家の立場から検査』を父から教えられた事を大切に守り続けています。
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吉村隆正(よしむらたかまさ)
1976年生まれ 兵庫県芦屋市出身 高校卒業後建築専門学校を経て元事務所勤務後、弟と二人で独立。現在までにお家のリフォームや外壁塗装などを多数アドバイス・監理等を行い地域の方が安心して外壁塗装を行ってほしいという願いからネットで正しい情報を発信している