外壁塗装に使用される代表的な塗料の種類や比較・耐久性について解説しています。外壁の中塗り・上塗りに使用される塗料が変われば以下の点が変わってきます。
- 耐用年数
- 費用
- 性能
- 次回の塗り替えサイクル(周期)
塗料にはたくさんの種類・グレードがありどれが自分の家の外壁や予算に合っているのかわからないものです。そこでこのページでは
主要7塗料について
現在普及している外壁塗装に使用される主な塗料の種類は。アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・ラジカルシリコン塗料・フッ素塗料・光触媒塗料・無機塗料の7塗料があります。
塗料の種類 | 費用相場 | 耐用年数 | 特徴 |
アクリル塗料 | ¥1,200~1,500円/㎡ | 約5~7年 | 安価な塗料。耐久年数が低く新築の塗り替え時に昔はよく使用されていた。 最近ではあまり使用されていない塗料です。 |
ウレタン塗料 | ¥1.600~2,000円/㎡ | 約8~10年 | 密着性に優れるが住宅塗装の外壁には耐用年数が短い。雨樋などの塗り替えに使用されている塗料。 |
シリコン塗料 | ¥1,800~2,500円/㎡ | 約8~10年 | 耐用年数と価格のバランスがよく外壁塗装での使用される主流の塗料。 |
ラジカルシリコン塗料 | ¥2,000~2,800円/㎡ | 約15~20年 | 塗膜の劣化制御期間が長く価格もリーズナブルで外壁塗装の主流塗料になりつつある。 |
フッ素塗料 | ¥3,000~4,500円/㎡ | 約15~20年 | 紫外線に強いが価格が高い。耐用年数がラジカルシリコンと同等。 |
光触媒塗料 | ¥3,500~5,5000円/㎡ | 約15~20年 | 汚れを太陽光の力で汚れにくくする塗料だが現在は下火。 |
無機塗料 | ¥3,500~5,5000円/㎡ | 約15~20年 | 紫外線に強いが価格が高いのがネック。 |
住宅の外壁塗装に使用される塗料にはたくさんの種類がありますが上記の7種類の塗料が主要塗料です。
それでは一つ一つの塗料を解説していきます。
アクリル塗料
耐用年数 | 約5~7年 |
メリット | 安価でホームセンターなどでも手に入りやすい |
デメリット | 耐用年数が短い |
アクリル塗料は、新築時の外壁塗装によく使用されていた塗料です。耐用年数が短い為、築5年位すると色あせや手で外壁を触ると白い粉が付き出す症状が現れてきます。外壁塗り替えメンテナンス時には現在使用される機会はありません。主成分はアクリル樹脂を使用した塗料です。
ウレタン塗料
耐用年数 | 約8~10年 |
メリット | 密着性が良い |
デメリット | 耐用年数が住宅の外壁塗装では短い |
密着性が良い為、雨戸や雨樋などの塗り替えに使用される機会が多い塗料です。外壁の塗り替えには耐用年数が若干短い為にあまり使用されませんが頻繁に外壁の塗り替えを行いたいお家やアパート。・ハイツなどには価格も安価ですので使用される事があります。主成分はウレタン樹脂を含んだ塗料です。
シリコン塗料
耐用年数 | 約8~10年 |
メリット | 耐用年数と価格のバランスが良い。汚れ等に強い |
デメリット | 場合によってはひび割れしやすい |
耐用年数が約10年で価格もリーズナブルでバランスが良く現在の外壁塗装で使用される塗料の主流の塗料です。汚れ・色褪せに強いですが場合によってはひび割れを起こす場合もあります。ですが各塗料メーカーさんがしっかりと塗料製品開発を行っているので外壁塗装に使用しても問題のない塗料ですのでご安心ください。主成分はシリコン樹脂を含んだ塗料です。
ラジカルシリコン塗料
耐用年数 | 約15~20年 |
メリット | 最新技術で塗膜の劣化を抑えるため耐久性が高く価格もシリコン塗料と変わらないため外壁塗装の主流塗料になりつつある。 |
デメリット | 主成分により若干対応年数が変わる。 |
ラジカル塗料とは塗膜の劣化症状の原因であるラジカルという原因を制御し塗膜を長持ちさせる最新技術で開発された塗料です。耐用年数がフッ素塗料(対応年数約10~20年)と同じ位の耐用年数で価格はシリコン塗料と同等価格程度ですので現在、外壁塗装の塗料主流になりつつある塗料です。
フッ素塗料
耐用年数 | 約15~20年 |
メリット | 紫外線に強く耐久性が高い |
デメリット | 価格が高い |
紫外線に強く耐久性が非常に高い為、大型建築・公共施設などに使用されている塗料で戸建て住宅でも使用されています。但し価格が非常に高いのがネックになっていますがフッ素塗料と同じ位の性能がが得れるラジカルシリコン塗料が市場に出回りフッ素塗料を選ばれる方が少なくなっていています。主成分はフッ素樹脂を含んだ塗料です。
光触媒塗料
耐用年数 | 約15~20年 |
メリット | 汚れにくい |
デメリット | 光が当たらない場所では効果低い |
太陽の光によって汚れを制御し雨で汚れを流してくれる塗料が光触媒塗料です。長期間汚れが付きにくいという優れたメリットがありましたが価格が高額で光が当たらない場所では効果が低いなどの理由で近年では下火になり現在では販売終了している塗料もあります。
無機塗料
耐用年数 | 約15~20年 |
メリット | 紫外線に強い |
デメリット | 比較的新しい塗料なので取り扱いしていない業者もいる。価格が高額。 |
無機成分という紫外線に強いが硬くて割れやすい成分と有機成分という柔軟性があるが劣化しやすい成分の弱点を補った新しい塗料が無機塗料です。価格が高額というデメリットがありますが紫外線に強く長期コストパフォーマンスを求める方向けの塗料です。
塗料はさらに4種類に分けられる
塗料の種類は先ほどご紹介した主要7種類だけでなくさらに4種類の塗料に分ける事ができます。
- 『1液塗料』と『2液塗料』
- 『水性塗料』と『油性』
上記4種類の塗料にさらに分ける事ができますのでご紹介致します。
1液塗料と2液塗料
外壁塗装に使用される塗料は『主剤』と『硬化剤』を混ぜ合わせて塗料の樹脂が生まれます。
『1液塗料』は工場で混ぜ合わせているのでそのまま使える塗料
そのまま水やシンナーで希釈するだけなので手軽。
『2液塗料』は現場で『硬化剤』を混ぜ合わせて使う塗料
硬化剤(塗膜を固めるもの)を入れる必要があり、しっかり計量等ができないと品質にばらつきが出てしまう。
水性塗料と油性塗料
塗料には『水性塗料』と『油性塗料』』があり塗りやすくする(希釈材)ために水を混ぜるかシンナーを混ぜるかで変わってきます。
水を希釈すれば『水性塗料』、シンナーを希釈すれば『油性塗料』となるわけです。
『水性塗料』は、塗り替え中の臭いが少なく『油性塗料』は塗替え中、シンナーの臭いが気になる場合がありますが塗膜が強固になるため屋根に使用されるケースが多いです。
外壁塗装の塗料の選び方
外壁塗装に使用される塗料にはさまざまな種類があります。次回の外壁塗装期間を延ばしたい、価格をできるだけ安く外壁塗装をしたいなどどの様な外壁塗装をされたいかで使用する塗料は変わってきますが塗料選びの大前提は、外壁にあった塗料で塗り替えを行う事が大前提にあります。
どんな塗料でも外壁に塗ればいいというのではなく外壁の状態などを確認しこの外壁材や状態ならこの塗料がいいのではといった塗料選定を行う事が塗料の選び方では重要ですので専門家にしっかりとまずはお家の外壁の状態を確認してもらいましょう。
まとめ
外壁塗装の塗料にはさまざまな種類があります。塗料それぞれ、特徴・耐久年数など違ってきますのでこのページを参考に塗料の比較・特徴・耐久年数を塗料選びの際にご活用してみてください。
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