わが家もそろそろ外壁塗装をしないといけないな・・・と思いインターネットなどで業者さんを探して行くうちに『2~3社見積もりを取りましょう』という言葉を見かける機会が多くあります。2~3社から見積もりを取ることを『相見積もり』といいますが相見積もり時の注意ポイントや選び方などを解説しています。
外壁塗装の数社相見積もりを取る場合は判断基準を明確に
わが家の外壁塗装に掛かる費用を知るために2~3社ほどから見積書を取ることは外壁塗装の費用を知る上では有効な方法ですがその際に何を基準で見積書を取る業者さんを選ぶかまたその中からわが家の外壁塗装を行ってもらう業者さんを選ぶのか判断基準を明確にしないと2~3社から外壁塗装の見積書をとっても比べる事ができません。ここでは判断基準について解説しています。
外壁塗装の見積書を取る際には同じ様な会社形態の業者さんを
外壁塗装の見積書を2~3社からとる際には会社の形態など同じ様な規模や形態の業者さんから見積書を取る様にしましょう。わが家の外壁塗装に掛かる費用を知りたいのに大手リフォーム会社さんと町のリフォーム屋さんや塗装屋さん・工務店さんなどから見積書をとっても会社の規模が違うために費用を知ることはできません。
大手リフォーム店さんは会社の規模も大きく人件費等も掛かるために費用は町のリフォーム店さんや塗装屋さん・工務店さんなどよりも高くなるのは当然の事です。例えば町のリフォーム店さんと大手リフォーム店さんに2社から外壁塗装の見積書を取った場合、費用は町のリフォーム店さんの方が安い見積書を提出されるはずです。
ですがこの提出された見積書の金額が本当に安いのかはわかりません。比べているのが大手リフォーム店さんので。わが家の外壁塗装に掛かる費用の事だけを知りたいのなら業者さんの規模等をそろえなければ外壁塗装に掛かる費用の事を知りことはできないのが現実です。
外壁塗装をする際には信用?それとも費用?判断基準を明確に
2~3社から外壁塗装の見積書を取った場合、何を基準にわが家の外壁塗装を行ってもらう業者さんを選定するのか明確な判断基準を持って数社に見積もり依頼をしましょう。信用できる業者さんを重視して選ぶのかそれとも値段を重視して業者さんを選ぶのかを明確にすることで見積書の依頼をする業者さん選びの判断基準にもなります。
外壁塗装の見積書を複数社から取ると正しい事がわからなくなってしまう・・・
『3社見積もりを取る事』を『相見積もり』といいます。この相見積もりをする理由の多くは
・どれ位するのか知りたい・・・
・できれば一番安い所で塗り替えた・・・
・とにかく安い所で・・・
・外壁塗装の適正価格を知りたい・・・
などの理由で『相見積もり』をされる方が多くこれまでご相談等を頂いたお客様の多くが2~3社ほどからお見積もりを取られている方がもっとも多く多い方で5~10社取られている方も中にはおられます。
あまり多く外壁塗装の見積書を取ると一体どれが正しいことかわからなくなってしまう傾向がありますのでもし上記の様な理由で複数社からお見積もりをとお考えの場合は、2~3社程度にするのが一番最善の方法です。
また各業者さんもあなたのお家の塗り替えを真剣に考えてお見積もりを作成してくれます。お見積もりはどこの会社さんも無料となっていますが実際は労量が掛かっています。いくら無料だからといっても5~10社もお見積もりを取ることは逆に真剣にあなたのお家の外壁塗装を考えてくれない場合もあるのであまり多くの会社さんからお見積もりを取る事は控えましょう。
外壁塗装の見積書を比べると不思議な事に気づく
外壁塗装の見積書を各社から提出してもらった場合、不思議な事に気づきます。
・使用する塗料やメーカーがバラバラ
・面積がバラバラ
・見積もり内容がバラバラ
など同じお家なのになぜ?と不思議に感じる事が起こってきます。その中で一番不思議な事が『塗り面積がバラバラ』という点です。同じお家なのに面積が多かったり・・・逆に少なかったり・・・・どうして同じお家なのにこうも違うの?と不安になったりされる方も多いと思います。
なぜ違うのか?これは各社、実測の仕方が違う事と塗らない窓やドアなどの開口部をどの様にとらえているかで変わってきます。
外壁塗装の実測の仕方が違う事について
外壁塗装の見積書を作成するにあたりまずは現在のお家の状態や大きさを知る必要性があります。このことを『現場調査』といいます。
この現場調査で得た情報を元にお家にあった最善の塗料や方法で見積書を作成します。この調査の際に図面などが無い場合は、実際のお家の大きさを知る為にメジャーで測っていきますがこの際に若干の誤差が各社でてきてしまいます。
また塗る箇所は外壁を塗り替えて行くために外壁の面積を出さなくてはいけません。その為に面積を出すには長さと高さを知る必要性があります。高さを知る為には実測をすることが一番ですが一般的に2階建ての場合だと屋根の庇までの高さが約6~7M位なのでこの範囲で各社高さを設定しています。
その為、設定している高さが各社違うためにお見積もりの外壁面積が違ってきます。また、塗らない部分の窓やドアなどの開口部をどの様に考えているかによっても違ってきます。
窓やドアなどの開口部は一般的にお家全体の何%という係数があります。この係数を各社、何%に設定しているかでも違ってきます。窓やドアなどの開口部は実際にはビニールのシートなどで養生されてしまいます。
そのため養生費という費用が発生しますが会社さんによって窓やドアなどの開口部は養生するため塗り面積から引かないで養生費用を含んでいる会社さんもあれば別途で養生費を計上している会社さんもあります。ですので図面などが無い場合は各社見積書が各社違ってきてしまいます
外壁塗装の依頼先を決定する時の判断基準は?
複数社から見積書を取って我が家の塗り替え費用がこれぐらい掛かってくることが各社からの見積書でわかってくると思います。でも上記でご説明させて頂いた通り各社
・仕様する材料がバラバラ
・同じお家なのに面積がバラバラ
・見積もり内容もバラバラ
といった具合で何を基準で選べばいいのか見積もり内容からでは判断できない・・・判断できるのは『金額面』だけとなってしまいます。
一番安い業者さんもあれば一番高い業者さんもあり金額の開きも業者さん間によってもある・・・見積もり内容が工事内容のに見合った金額なのか?見積もり内容だけで判断する事は一般の方ではなかなか難しい点があります。
そこで依頼先を決定する際に国土交通省住宅局が推進している事項があります
1・建築士などの有資格者がいるか?
お家の屋根や外壁塗装はお家を長く持たせる為に行う住まいのメンテナンスです。その為お家の現在の状態がどの様になっておりまた修繕や補修が必要なのかを判断し最善の方法で工事内容を決定する必要性がでてきます。その方法を判断する為には、お家がどの様に作られているかまたお家の構造はどの様になっているのかを知っていないと適切なメンテナンスをすることはできません。
その様な事は判断するには専門の知識が必要になってきます。専門の知識があるという証拠が建築士などの有資格者ですので依頼先が有資格者がいる所にお願いしましょう。
2・建設業の許可等を受けているか?
外壁塗装やリフォームは知識のない業者さんでも新築と違い誰でも参入できてしまいます。全く畑違いの業者さんが『今日から外壁塗装やリフォーム参入するぞ』といえば許可がなくても簡単に参入出来てしまいます。そのため悪徳業者という業者も増えリフォームトラブルが絶えないのはこの事が原因の一つでもあります。
建設業の許可等を受けるには、それなりの実績や経験が必要になってき簡単に許可を受けることはできません。また許可を持っているという事は実績や経験があるので県などから許可等があり認められた証拠です。また最近多いのが無免許の業者が『近々に許可をとります』や『今申請しています』といった事をいう業者さんも増えてきています。
もしその様な場合は、業者さんにいつ許可を取得する予定なのか?申請している場合は申請書をみしてもらいましょう。大切なお家をメンテナンスするのでできればこの様な無免許業者さんは避けるべきです。
3・自宅からあまり遠くないか?
自宅からあまりにも遠い場合、なにかあった時にすぐに駆け付けてもらうことが困難な場合もあります。また遠いから工事が完了しアフターメンテナンスはしないといった業者さんもいますのであまり自宅から遠くない業者さんを選びましょう。
外壁塗装の見積書を複数社から取る際の一番重要なこと
複数社から外壁塗装の見積書を取る場合、同一条件にしなくては複数社見積もりをとっても金額面・工事の内容など正しい事が全くわかりません。その為、もし複数社から見積もりを取るなら
『各業者さん、使用する塗料やメーカー・面積などを全て同じ条件を提示すること』これで初めて、金額面・工事の内容など判断する事ができます。
しかし上記の事をするには各社に渡すお家の寸法や塗料などのデーターをご自身で用意しなくてはいけませんし用意する時間が掛かってき大変な作業になってしまいます。
【3社見積もりを取る場合の注意点】
1・各業者、全ての面積や使用する塗料、メーカーなどを同じにする
2・見積もり作成に必要なデーターをご自身で用意し各業者に渡す必要がある
3・データーを作成するにあたり、外壁塗装の知識が必要になってくる
4・公共事業と同じ様に入札方式にしなければ意味がない
まとめ
外壁塗装の見積書を取る際、我が家の塗り替え費用が一体どれ位掛かるのか?またインターネットなどで複数社から見積書を取りましょうって書いてあったから取らないといけないよね・・・など外壁塗装の見積書を取る際にいろいろな事を考えて見積もり依頼先を選定されると思います。
わが家の外壁塗装の見積書依頼先で失敗してしまうと工事も失敗してしまう可能性があります。そうならないためには見積書の依頼先を国土交通省住宅局が推進している内容など上記でご説明させて頂いたことを参考に依頼先を選んでください