
外壁塗装を行う場合、1回目の下塗り、2回目の中塗り、3回目の上塗りという3回塗りの工程を行うのが適切な外壁塗装ですが2回目の中塗りと3回目の上塗りは同じ日に行う事ができるのかについて解説しています。
目次
外壁塗装の中塗りと上塗りを1日でできるの?
多くの塗料では乾燥時間が3~4時間以上となっています。乾燥時間は塗料や気候などによっても変わりますが3〜4時間以上という乾燥時間は気温23℃で湿度が85%以下の状況を想定しています。
外壁塗装は乾燥時間が3時間以上必要ですが塗装作業は全ての外壁面を塗るのに最低半日以上は掛かってくるので一日で外壁塗装の下塗りと中塗り・上塗りの3工程を1日で塗り替える事は不可能です。
中塗りと上塗りを1日で外壁全てを塗り替える事も乾燥期間等の事を考えると不可能です。但し同じ日に上塗りの一面だけ塗り替え終わったなどは季節や作業の進み具合等により可能です。
外壁塗装中塗りの乾燥時間が短いとどうなるの?
外壁塗装は塗料という液体を外壁に塗る工法になります。建築の工法には水や液体を使う湿式工法と板などを使う乾式工法という工法に大きく分けるとこの二つの工法に分ける事ができます。外壁塗装は塗料や水などの液体を使うため湿式工法の分類に入ります。
この湿式工法は乾燥時間をしっかりととる必要性のある工法が多く例えばセメントなどもこの分類に入ります。外壁塗装の乾燥時間が短い事でさまざまな不備が出てきます。
外壁塗装の劣化が早くなる
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りという3工程を行いますがそれぞれに必要乾燥時間を取る必要性があります。必要乾燥時間を取る事で本来の耐久性が得れる事ができますが乾燥時間が短いと剥がれや膨れなどの施工不良を起こします。
外壁塗装の表面にムラができる
外壁塗装は正しい施工方法と職人の腕で本来の性能が発揮されますが中塗りと上塗りの乾燥期間が短いとムラや色つやに影響が出てきます。また中塗りが乾いていないと上塗りを行った際に中塗りの塗料が剥がれてしまいムラが生じる原因になってしまいます。
外壁塗装の乾燥期間が足りないと起こる問題
外壁塗装の乾燥期間が短いと乾燥不良を起こし塗料の性能が発揮できず性能低下を起こします。外壁塗装の乾燥期間が短いとさまざまな症状が発生します。
ちぢみ
外壁塗装の表面にシワが出来てしまう現象です。
ひび割れ
外壁塗装の乾燥不足で起こる塗料のひび割れです。
光沢の消失
ツヤあり塗料で外壁塗装を行ったのに乾燥不足で光沢の消失が起こる現象です。
凸凹が出来てしまう
外壁塗装の乾燥時間不足で平らな外壁に塗装したのに凸凹が出来てしまう現象です。リフティング現象とも言われています。
塗膜の膨れ
外壁塗装の乾燥不足で塗膜の表面に水分が空気が入りそのまま乾燥してしまうと他の外壁塗装をした面よりも劣化が早くなってしまう。
外壁塗装の下塗り・中塗り・上塗りの乾燥時間はどれくらい?
外壁塗装は基本、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが適切な塗装方法ですがそれぞれの乾燥時間がどれくらい必要かをみていきましょう
外壁塗装の下塗りの乾燥期間は1日
窓や床などを養生シートで養生をしていよいよ外壁を塗り替えて行く作業に入るとまずは、下塗りという作業を行います。この下塗りは、中塗り、上塗りの塗料の密着性を高める為に必ず行う作業です。
下塗りに使う塗料はサイディングの外壁によく使われるプライマーとモルタル・吹付外壁に使われるサーフという下塗り塗料が代表的です。
この下塗り作業を二人で作業を行った場合は一日で外壁の下塗りは終わります。また季節に寄っては南側の外壁は日当たりが良いので西・東・北側の外壁の下塗りを行っている間にしっかりと乾いている場合がありその場合には次の工程を行う場合もありますが基本的に下塗りは一日。
外壁塗装の中塗り・上塗りの乾燥時間は半日以上
外壁塗装の下塗りが終わると次に中塗りを行います。まず、細かい部分などは刷毛や小さなローラーを使用して中塗りの塗料を塗っていきます。この作業を先に行いその後、大きなローラーで中塗りの塗料を外壁に塗っていきます。この外壁塗装の中塗りを二人の作業を行った場合、一日で終わりますが進み具合によって外壁一面や少しだけ残ったりします。
また夏場などは先ほどの下塗り作業と同じ様に南側など日当たりの良い外壁は、他の外壁面を塗っている間に乾いている場合があるので次の3回目の上塗りを行う場合もあります。
中塗りは実際に外壁を塗った時に塗り易さや塗りにくさによって進みペースが変わってくるので実際に塗った感覚で状況が変わってくる場合が多くあります。中塗りに必要な乾燥時間3~4時間程度必要になりますので中塗りを行う場合は日当たりの良い南側の外壁面から塗り替える場合が多いです。
先に南側の外壁を塗り終える事で他の外壁面を塗っている間に乾いてしまい作業の段取りが上手く進むのでその様な方法で外壁を塗る事が多くあるのが理由です。状況などによって変化はありますが外壁の中塗り作業は一日。
外壁塗装の中塗りと上塗りの乾燥期間を無視する塗装業者を避ける方法
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを行うのが適切な工法です。外壁塗装に使用される塗料は液体で乾燥期間が必ず必要になっています。乾燥期間を守ってはじめて外壁塗装の防水機能という効果を適切に発揮しますが外壁塗装を行う塗装業者の中には中塗りと上塗りの間隔を知っていながら無視をする悪徳業者が存在します。
こういった業者は工期を短くするために品質を考えずに作業を進めてしまいます。塗装間隔を無視する業者に依頼してしまうと、外壁塗装が剥がれやすくなったり見栄えが悪化したりしますので悪徳業者を避ける方法をご紹介します。
外壁塗装中の検査をしない業者には依頼しない
外壁塗装を依頼できる塗装業者は現在ではネットなどで検索する事ができます。塗装専門店さんや総合リフォーム店さん・大手リフォーム店さんなどさまざまな業者さんが外壁塗装を取り扱っていますがわが家の外壁塗装を依頼する時は、『外壁塗装中の検査はどの様な体制になっているのか』を確認しましょう。
外壁塗装は適切な乾燥期間を取る事で性能を発揮します。そのため各工程事に検査を行う事で適切な外壁塗装を行うことができます。この検査を行う方法はハウスメーカーや大手建設業や公共工事では必ず行われています。
地域密着で歴史のある業者を選ぶ
地域密着で20年以上の歴史がある業者は信用性が高いです。悪徳業者が営業を続けようとしても利用者からの悪評がたつため、20年をこえて営業することは困難です。20年を超える外壁塗装業者から依頼先を選べば悪徳業者に当たりにくいです。
訪問営業業者に依頼しない
外壁塗装の訪問営業の中には質の悪い業者も中にはいます。外壁塗装のトラブルで国民消費者センターに相談される方のほとんどが訪問営業の業者が関わっているケースが多く報告されています。
また最近多くなってきているのが近所で外壁塗装を行っている時にチラシや訪問営業などをしている業者が増えています。ご近所の方がその業者で外壁塗装を行っているからといってその業者が優良な業者とは限りません。ご近所が外壁塗装をしているからといって安易にその業者に相談をするのではなくまずはご自身で外壁塗装の依頼先や情報を調べてみる事をおススメします。
まとめ
外壁塗装には適切な乾燥期間をそれぞれの工程でとらなくてはいけません。中塗りと上塗りを同じ日に完了してしまう事は乾燥時間の事を考えると不可能です。
中塗りと上塗りの必要乾燥時間を取る事で適切な性能を発揮します。適切な乾燥時間は仕上がりに大きく左右するほど重要な事です。
工期を短くする事で利益を残す為に適切な乾燥時間を取らず外壁塗装を行う業者さんもいます。外壁塗装の乾燥時間はとても重要な事ですので適切な塗り替えを行ってくれる業者さんを選ぶ様にしましょう。
私たち吉村建築設計事務所の外壁塗装リフォームは
2,3件同時に外壁塗装リフォームをするとお客様のお家に集中して取り組む事ができません。私たちはお客様のお家の外壁屋根塗装リフォームに集中して取り組みたいので数件同時着工の外壁塗装工事は致しておりません。
一級塗装技能士資格を持った職人が外壁塗装リフォーム開始から完了まで同じ職人が外壁・屋根などの塗り替えを行います。途中で作業する職人が変わる事は御座いません。また私、吉村隆正が毎日現場にお伺いさせて頂き外壁塗装中の工程検査を行います。
私達、吉村建築設計の外壁塗装工事では『守り続け大切にしている事』があります。それは、この建築業界に入った時から父の仕事をずっとみてきていました。父は、工事が始まると毎日、現場に行き必ず自分の目で工事の状況や職人さんの監理、適切に工事が行われているかのチェックなどを必ず毎日、現場に行き確認していました。
そして、依頼をされたお客様は、きちんとチェックをしてみてくれているという事が何よりも安心できたというお声をお聞きさせて頂いた事があります。その父の姿をみて多くの事を学びました。
思い出いっぱい詰まったお家、そしてこれからもたくさんの思い出が増えていく大切なお家その大切なお家を長く持たせる為に外壁や屋根を塗り替えてキレイにしょうと思って検討した外壁塗装リフォーム。
どうして不安になりながらリフォームしないといけないのでしょうか!誰もが安心してリフォームしたいはずです!安心して宝塚市の地域の皆さんが外壁塗装リフォームをし大切なお家を長持ちさせる為に私達は『毎日現場に行きしっかりと専門家の立場から検査』を父から教えられた事を大切に守り続けています。
はじめて屋根外壁塗装をお考えの方へ、正しい情報をまずは学びましょう

吉村隆正(よしむらたかまさ)
1976年生まれ 兵庫県芦屋市出身 高校卒業後建築専門学校を経て元事務所勤務後、弟と二人で独立。現在までにお家のリフォームや外壁塗装などを多数アドバイス・監理等を行い地域の方が安心して外壁塗装を行ってほしいという願いからネットで正しい情報を発信している