はじめてわが家の外壁塗装をする時に気になるのが費用ではないでしょうか?わが家の塗装は手抜きをされるのは絶対にいやだけどできれば費用を抑えながら・・・そこでおおよそでも外壁塗装に掛かる費用を自分で調べる方法がわかればある程度の目安がわかります。外壁塗装に掛かる費用を調べる方法について解説しています。
外壁塗装費用を知る前に成り立ちを知ろう
外壁塗装の相場費用は、大きく分けて2点から成り立っています。
・人件費
・材料費
この二点と廃材などを捨てる費用や諸経費から工事に掛かる費用が捻出されています。
廃材処分費や諸経費は見積書に記載されていない場合もありますが必ず必要な費用なので
見積書に記載されていない場合でもどこかの項目に乗っています。
少し話がそれましたが外壁塗装の費用は上記の二点から成り立っています。
人件費は、外壁の塗装工事完了までに掛かる作業員の費用です。
材料費は塗り替える塗料や養生に使う養生シートなどその工事に掛かる材料の費用になります。
お家の形や大きさ・外壁の劣化症状・使用する塗料などお家それぞれによって変わります
そのため30坪のお家でも2階建てと3階建てでも外壁の面積が違うので人件費・材料費も
変わってきます。(3階建てのお家の外壁塗装費用相場と注意点)
外壁塗装費用を簡単に知る方法
外壁塗装の費用を出すには外壁の塗装面積が必要になってきます。実際の外壁塗装面積を出し塗らない窓などの開口部を引いた面積が実際の外壁塗装面積になります。
正確に外壁塗装面積を出すには難しい部分もありますので今回は簡単に我が家の外壁塗装の費用が目安でどれ位するのかを知る為に坪を用いた方法でご紹介致します。
まず、我が家は何坪あるのかを知る事が大事です。1坪は3,3㎡ですので
30坪のお家は約100㎡(100÷3,3=30坪)
40坪のお家は約140㎡(140÷3,3=42坪)
50坪以上のお家は約170㎡(170÷3,3=51坪)
この100㎡とか140㎡というのは1F床面積と2Fの床面積を足した合計です。但し外壁塗装は床を塗るのではなく外壁を塗るので同じ30坪のお家でも2F建てのお家と3F建てのお家では外壁の面積が違ってきます。またお家の形状や屋根の形、外壁の種類劣化状況、庇の出幅などさまざまな状況がお家ごとに違っているため30坪だからこの費用というわけではありませんので外壁塗装をされる際の費用の参考にしてみてください
外壁塗装面積の計算方法
外壁塗装面積=床面積合計×係数1.2~1.4
※係数は会社ごとによって違いますがおよそこの範囲です
外壁塗装以外の費用は?
外壁塗装の費用を出すには外壁面積以外にも費用が掛かる項目があります。どんな費用がその他に掛かるのか工程を追ってみていきましょう
足場設置(費用 ㎡/700円~900円)
外壁塗装を行う際に必ず必要となる足場の設置費用です。費用の目安単価は㎡辺り700円~900円前後になっています。(養生シート別途の場合もあります)足場費用は設置・撤去共の費用になります。
ここがポイント!
足場の設置はお家の外壁よりも約30~50cm離れて設置します。その為実際のお家外周面積よりも大きくなります
洗浄工事(費用 ㎡/100円~200円)
洗浄工事は高圧の機械を使用して外壁の洗浄を行う費用です。費用の目安単価は㎡/100円~200円前後になっています。
シール打替え工事(費用 M/700~900円)
サイディングなどのパネル外壁の場合サイディングとサイディングの間にゴム状の目地といわれる材料が設置されています。この部分の事をシールまたはコーキングと言われています。
このシールも長年外部からの影響で口の開き・ひび割れ・剥がれなどの症状が出ているのでサイディング外壁などのパネルの場合、打替え費用が発生します。費用の目安単価はM/700円~900円前後となっています
ここがポイント!
このシール工事は、既存の目地シールを撤去し新しくシールを設置する場合と既存の目地のシールを撤去せずにその上から新しいシールを設置する方法で単価は変わってきます。既存の目地シールを撤去し新しくシールを設置する事を『シールの打替え』といい既存の目地シールを撤去せずにその上から新しくシールを設置する事を『シールの増し打ち』といいます。既存目地シールを撤去する分『シールの打替え』の方が費用単価は『シールの増し打ち』よりも高くなりますが長い目でみると目地のシールは打替えの方が良いです
養生作業(費用1式20,000円~30,000円または諸経費に含まれている)
外壁塗装をするにあたり塗ってはいけない窓や玄関ドアなどをビニールシートで塞ぐことを養生作業といいます。この作業を行わないと窓などに塗料が飛んでしまう・きれいに塗り分けができないといった事が起こるので外壁塗装前に養生を行います
ここがポイント!
養生費は見積書を見ると『養生費』や『養生作業費』と書かれている場合もあれば書かれていない場合もあります。その場合は諸経費に含まれている場合があります。記入が無いからといって養生費がいらないという事はありません。
外壁塗装工事(費用(3回塗り ㎡/2300円~)
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3工程が適切な工程です。下塗りに下塗り専用のプライマー・サーフといわれる下塗り専用の塗料で外壁の塗装を行います。
ここがポイント
この下塗りは次の工程で使う塗料の密着性を高めるために使用される下塗り専用の塗料になります。中塗り・上塗り外壁の塗り替えにどの塗料を使用して塗り替えを行うかによって目安の費用は大きく変わってきます
外壁塗装の塗料の種類
外壁塗装に使用される塗料にはたくさんの種類があります。耐久年数の低い塗料や高い塗料など塗料の質にや特徴などによって外壁塗装に掛かる費用は変わってきます。
塗料の種類 | 相場単価 | 耐久年数 |
アクリル塗料 | 1000円~1300円 | 5~7年 |
ウレタン塗料 | 1800円~2000円 | 6~8年 |
シリコン塗料 | 2300円~3500円 | 8~15年 |
フッ素塗料 | 3800円~5000円 | 15~20年 |
外壁塗装に使用される塗料の耐久年数が長くなるにつれ相場の単価も高くなってきますが費用を抑えたいと思って耐久年数の短い塗料でと思って塗装すると次回の塗り替えサイクルが短くなるので費用が余計に掛かってくる場合もあります。
また外壁材に適していない塗料もあるので耐久年数が長いからといって選んでしまうとすぐに塗膜にひび割れが入ってしまったという不具合も起こってきます。そのためコスト面・耐久年数・外壁に合った塗料など総合的に判断して塗料を選定することが大事なことです。
新築時に外壁に使用されている塗料は、お家全体のコストを考えて建てられるので一般的に使用されている塗料はそれほど耐久性の長い塗料を使用されていません。そのため築5~8年ぐらいすると外壁を手で触ると白い粉が付着してきます
これは塗料の寿命が来ている証拠で築5~8年ぐらいするとこの様な症状が出てきます。外壁の塗り替えは築10年ぐらいで塗り替えをとよく言われるのはこの様な症状が5~8年ぐらいで発生する事と現在外壁塗り替えの塗料で標準仕様されている塗料がコストもリーズナブルで耐久年数も10年ぐらいのシリコン塗料の特徴から10年ぐらいで外壁塗り替えをと言われている理由でもあります。
ではシリコン塗料といってもどんな塗料があるのか?少しシリコン塗料についてもふれていきましょう。日本の三大塗料メーカーと言われているメーカー別にみていきましょう
・日本ペイント
日本ペイントは外壁塗装の塗料だけでなく自動車や船舶などの塗料も販売している会社です。代表的な外壁に使用されるシリコン塗料は
・水性シリコンセラUV
窯業系サイディングボードを用いた住宅外壁の塗り替えに最適です。高耐久・低汚染・防かび・防藻・透湿といった特徴があります
・SK化研
SK化研は大阪に本社を置く会社で建築塗料・建材の製造販売を行う会社です。建築に特化した傾向があります
代表的な外壁塗装に使用されるシリコン塗料は
セラミシリコン
紫外線・湿気など湿気などのポリマー劣化要因に対し、優れた抵抗性を示し、建物を長期に亘り保護し大気中の粉塵や排気ガスを寄せ付けず、優れた低汚染性を発揮。ボード系外壁・モルタル外壁などに最適超耐久性・低汚染性・防かび・防藻性といった特徴があります。
・関西ペイント
関西ペイントは大阪市に本社を置く会社です。建築用塗料や自動車塗料などを製造販売しています。代表的な外壁塗装で使用されるシリコン塗料は
シリコンテックス
ガラスやセラミックなどに含まれている強韌な構造(シロキサン結合)を持った水性アクリル・シリコン樹脂で耐候性に優れた塗料です。高耐候性・防かび・防藻性・透湿性・低汚染性を持った塗料です
付帯塗装(樋・庇・水切りなど)(塗装場所により費用は変わります)
お家の塗り替えは外壁や屋根だけでなく樋や庇・水切りと言われるお家に付属している部分も塗り替えていきます。それぞれ素材により2回塗り・3回塗りとなっています。基本鉄部は3回塗りでプラステックなどは2回塗りです
ここがポイント!
お家はさまざまな素材の材料で一つのお家ができています。プラスチックや鉄などたくさんの素材でできておりそれらの素材は塗り替えができますがお家の素材の中でもアルミで出来ている窓枠・ドア・手摺などは塗り替えが出来ませんので元の色が残ります・
例えば雨戸は表面は塗り替えできますが枠は塗り替えが出来ないので元の色が残ってしまいます。そのため塗り替えの時には元の色が残る枠と表面の色とのバランスを考えた色を選択しましょう。
外壁塗装の実例坪別費用
次に実例付きで屋根外壁塗装をみていきましょう。屋根や外壁を塗り替える際に使用する塗料は、現在外壁塗装の標準仕様となっているシリコン樹脂塗料での相場費用です。今回はSK化研さんの外壁塗料をセラミシリコンと屋根塗料をヤネフレッシュというシリコン樹脂塗料で塗料を想定しています。
30坪前後の屋根外壁塗装の費用は?
分譲住宅や建売住宅がこの30坪前後お家が多い様です。分譲住宅や建売住宅とは敷地内に数件の同じ様なお家が土地と建物がセットで販売されているお家の事を一般的に分譲住宅・建売住宅といいます。
30坪前後のお家の屋根外壁塗装の費用は、120~135万円前後が費用です
項目 | 平均面積 | 相場単価 | 相場金額 |
足場費用 | 300㎡ | 800円 | 240000円 |
洗浄費用 | 290㎡ | 150円 | 43500円 |
屋根塗り替え費用 | 90㎡ | 2400円 | 216000円 |
外壁塗り替え費用 | 200㎡ | 2400円 | 480000円 |
付帯塗り替え補修等費用 | 200000円 | ||
合計 | 1179500円 |
税抜きでの平均価格 屋根塗装・外壁塗装は3回塗りの合計単価
30坪前後の屋根外壁塗装の費用のポイント
30坪前後のお家の場合、外壁に使用されてる外壁材はサイディングというパネル素材の外壁材が使用されている場合が多いです。サイディングなどのパネル素材の場合パネルとパネルの継ぎ目にゴム状のコーキング(シールともいわれる)という目地のあります。外壁の塗り替えをする場合、この継ぎ目の部分のコーキングも新しく設置するのが適切な工事ですのでこの部分の費用が発生する場合がありますので一度お家の外壁材を確認しましょう。(30坪の外壁塗装相場費用を解説)
40坪前後の屋根外壁塗装の費用は?
40坪前後のお家は外壁面が多い為、外部から外壁面がよく見渡せる傾向が多くある様です。その為、外壁面の劣化や色褪せ症状などが特に目立つ傾向が多くみられます。
40坪前後のお家の屋根外壁塗装の費用は、140万円~160万円前後が費用です
項目 | 平均面積 | 相場単価 | 相場金額 |
足場費用 | 330㎡ | 800円 | 264000円 |
洗浄費用 | 325㎡ | 150円 | 48750円 |
屋根塗り替え費用 | 100㎡ | 2400円 | 240000円 |
外壁塗り替え費用 | 225㎡ | 2400円 | 540000円 |
付帯塗り替え補修等費用 | 250000円 | ||
合計 | 1342750円 |
税抜きでの相場価格 屋根塗装費用・外壁塗装費用は3回塗りの合計単価
40坪前後の屋根外壁塗装費用のポイント
40坪前後のお家の場合、外壁面が道路からみえる面が大きくその分ひび割れや色褪せがよくみえます。そのため訪問販売業者から目を付けられる可能性が高くなり相場費用よりも高い費用を支払ってしまった・・・という被害に合う可能性もあります。
また外壁面が大きいため塗り替えする場合はツヤあり・ツヤなし、使用する塗料を検討しないと今までのお家のイメージがガラッと変わってしまうので注意が必要です。(40坪の外壁塗装相場費用を解説)
50坪以上の屋根外壁塗装の費用は?
50坪以上では、アパート・マンション・ハイツなどの集合住宅が多いですが一般の戸建て住宅も中にはあります。50坪以上の場合は、外壁面も道路から見える面もさらに大きくなりまた屋根の部分が屋上防水となっている場合があるのでその場合は相場費用が大きく変わってきます
50坪以上の屋根外壁塗装の費用は280万円~320万円前後は費用です
項目 | 平均面積 | 相場単価 | 相場金額 |
足場費用 | 550㎡ | 800円 | 440000円 |
洗浄費用 | 540㎡ | 150円 | 81000円 |
屋根防水塗装費用 | 150㎡ | 7500円 | 1125000円 |
外壁塗り替え費用 | 390㎡ | 2400円 | 936000円 |
付帯塗り替え補修等費用 | 250000円 | ||
合計 | 2832000円 |
税抜きでの平均価格 屋根防水塗装3回・外壁塗装3回塗りの合計単価
50坪以上の屋根外壁塗装の費用のポイント
50坪以上は圧倒的にアパート・マンション・ハイツなどの集合住宅が多いです。そのため一般の戸建て住宅と同じ様な感じではなく屋上防水をされているケースが多いです。防水機能が切れると建物に雨漏りなどの症状が発生する可能性もありまた集合住宅の場合は外観と共にきちんとメンテナンスをしていないと入居率にも影響してきますので注意が必要です。(50坪の外壁塗装相場費用を解説)
まとめ
屋根外壁塗装はそれぞれのお家の形や階数・劣化症状・立地条件・塗り替えで使用する塗料などで塗り替えに掛かる費用は違ってきます。同じ30坪のお家でも2階建てと3階建てでは階数が3階建ての方が1階分高いので外壁の面積も1階分増えてきます、そのため30坪だからこの相場価格ですとはいえないのが現実ですですが我が家の屋根外壁塗装に掛かってくるおよその費用がわかれば予算設定をしやすくなりますし高額な金額を払ってしまったというような被害を未然に防ぐことができます
私たち吉村建築設計事務所の外壁塗装・屋根塗り替えリフォームは
2,3件同時に屋根・外壁塗装リフォームをするとお客様のお家に集中して取り組む事ができません。私たちはお客様のお家の塗装リフォームに集中して取り組みたいので数件同時着工の外壁塗装工事は致しておりません。
一級塗装技能士資格を持った職人が外壁塗装リフォーム開始から完了まで同じ職人が外壁・屋根などの塗り替えを行います。途中で作業する職人が変わる事は御座いません。また私、吉村隆正が毎日現場にお伺いさせて頂き外壁塗装中の工程検査を行います。
私達、吉村建築設計の外壁塗装工事では『守り続け大切にしている事』があります。それは、この建築業界に入った時から父の仕事をずっとみてきていました。父は、工事が始まると毎日、現場に行き必ず自分の目で工事の状況や職人さんの監理、適切に工事が行われているかのチェックなどを必ず毎日、現場に行き確認していました。
そして、依頼をされたお客様は、きちんとチェックをしてみてくれているという事が何よりも安心できたというお声をお聞きさせて頂いた事があります。その父の姿をみて多くの事を学びました。
思い出いっぱい詰まったお家、そしてこれからもたくさんの思い出が増えていく大切なお家その大切なお家を長く持たせる為に外壁や屋根を塗り替えてキレイにしょうと思って検討した外壁塗装リフォーム。
どうして不安になりながらリフォームしないといけないのでしょうか!誰もが安心してリフォームしたいはずです!安心して宝塚市の地域の皆さんが外壁塗装リフォームをし大切なお家を長持ちさせる為に私達は『毎日現場に行きしっかりと専門家の立場から検査』を父から教えられた事を大切に守り続けています。